12月に入り、お店もノエル(クリスマス)が近づいてきて本当に忙しくなってきました。 さてブランパンのノエルの人気商品といえば、まず写真のパンシュプリーズ。 これはまず大きなパンを焼き、その中に小さなサンドイッチを詰めたもので、 通年の人気商品なのですが、ノエルの時期は特に器のパンをクリスマスツリーやサンタの顔、 お星様、といったご注文が多くなり、24日前後ともなるとお店の中はこのパンシュープリーズで 一杯になり、華やいだ感じになります。

次にケーキ。 毎年3種類をご用意するのですが、スタンダードな生フルーツケーキはもとより、 ビュシュ・ド・ノエルやプティシューを組み上げてツリーに見立てたケーキもお蔭様で 人気があります。 意外かも知れませんが、フランスには生デコレーションケーキというものは 存在しません。 日本ではケーキ職人の修業第一歩はデコレーションケーキのナッペ (クリームの塗りつけ)と言いますが、これが得意でなくてもフランスのお菓子職人はOKかも・・・。 というわけで、クリスマスケーキといえば専らビュッシュ・ド・ノエル。それ以外のケーキは 見かけないほどです。ただ一口にビュシュと言ってもいろいろで、オーソドックスなものは ロールケーキをバタークリームでデコレーションしたもの、そしてお洒落なお菓子屋さんでは 半円型で作ったムース主体のもの。私はどちらも大好きです。
そしてもうひとつ、忘れてはならないクリスマスケーキといえばシュトーレン。 私がフランスで修業した街は、ストラスブールというドイツ国境にも近いアルザス地方の 街でした。昔ドイツ領だった時代もあるアルザス地方では、ほかのフランスの地方にはない いろいろなドイツ風の習慣や物が残っているのですが、シュトーレンもそのひとつ。他の 地方で見かけることはあまりありません。(ちなみにうちのムッシュも知りませんでした) とても日持ちのするお菓子なので、毎日薄く切って少しずつ食べながらクリスマスを待つ・・・と いうとてもロマンチックなお菓子です。これを食べる度、クリスマスで猛烈に忙しかった修業時代を 思い出し、なんともいえない気分になる私の思い出のお菓子。これを自分の店にも並べることが出来て、 毎年何だか幸せな気分になります。
最後にブランパンの今年の一押しは鴨のロースト! 毎年鳥の丸焼きが好評なのですが、何か特別なクリスマスにしたい!! というムッシュの熱い思いが叶って、今年は22・23・24日の3日間は フランス産の鴨の丸焼きをさせていただくことになりました。幸いご予約も 順調で、当日が楽しみ!! 試作も何回もして一足先に美味しさを堪能させて いただいています。
・・・でも実は、フランスではノエルに鳥の丸焼きは食べないって知ってますか? たとえターキーでもそれはノエルに食べるほどのご馳走ではない、とフランス人は 思っているのかも?! フランスでノエルのご馳走といえば、フォアグラに生牡蠣、 スモークサーモン、そしてジビエ(野禽、つまり狩りでし止める野生の動物)といったところでしょうか。 3年前にロースターで鳥の丸焼きを始めたとき、クリスマスにご注文が殺到して、 ???でいっぱいになったムッシュの顔を思い出すたび、今でもちょっと可笑しくなります。
では皆様もどうぞ Bon Fete a Noel!!


